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秘密

第26章 伝

※二宮side


大野さんからの電話
これは別に特別なことではなくて
少しでも困ったり寂しくなるとかかってくる

最年長のくせに可愛いもんでしょ?


本当は1日ゲームして過ごす予定だったけど、
大野さん来てくれた方が楽しいし



そんで今隣に座ってるおじさん
バクバク自分で買ってきたパンやらポテトやらを食べてる

食欲あるだけいい


本当に悩んでる時この人なーーんにもしないから
俺の家くるのはいつものこと
ただ単に俺が会いたいだけ
電話がだるいっていつも言うけど本当は違う


「で、なんかあったんすか?」


これじゃあ飯食いに来ただけだから俺は聞く

「寂しくなっただけ」

食べながら話してくる
こいつ…

「何歳ですかあなたw」

「歳なんて関係ねぇのー」


「だからって…」

「なぁニノ、俺大丈夫かな」

「なにが」

「ルナちゃんと守れっかな…」


なんだ
悩んでんじゃん


「大丈夫ですよ、きっと」

「ルナがめっちゃ幸せそうな顔する時あるじゃん?その時は俺も幸せなんだよ。でも、ルナが苦しい時、俺も辛くなっちゃうんだ。これじゃダメだよな…」


「仕方ないですよ。俺らだって人間なんですから。いつも守る側に回らなくていいんです。ルナのその時の感情を共用するんでもいいと思いますよ」

「…ん」


消え入るような声
ルナを抱きしめている時あんなにかっこいいのに
今のこの人はすごく弱ってる




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