秘密
第29章 別
誰かを愛せたあの時の
気持ちでいつもいれたら
誰かを傷つける言葉も
この世にはなかっただろうなあ
満ちていて 枯れていて
心はいつも誰かを
つきはなして また求めて
いつも時のせいにして
傷つけてきた人の顔にだけ
モザイクをかけてまた心は
愛を探す
愛されるそのためだけに
優しさはあると
恥ずかしがることもなく
それを人と呼んだ
愛しているという声が
泣いているように聞こえた
心がいつか嘘をつくのを
僕はどこかで知っていたの
もっと自分を好きになれ
ってくらい人に優しい君へ
自分のために使う心残ってるの?
僕はダメなの 僕の心
僕だけのために使うものなの
こんな僕をなぜ愛しく思えるの?
(堪えて こらえて あふれて)
君のまぶたは僕が自分のために
いつも嘘をつくたび
ただ涙こぼすの
(生まれて くる前からわかっていた)
神様は知ってた
全てこうなることを
そして君の瞳大きく作ったの
そこから見ていたの知ってたの
いつでも僕は僕のことを
誰より何より 一番好きなのを
それなのにそれなのに
君の言葉は言う こんな僕に
誰より何より 僕が愛しいと言う
君はそれを優しさと
呼ぶことさえ知らずに