腹黒ドS王子の愛する人Another
第1章 慧×桃史の場合
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「高田、悪いがこれを資料室に置いてきてくれないか?」
「わかりました。」
俺の目の前に積み上がった大量のファイル。
めんどくさいが上司の命令とあらば従わないわけにはいかない。
「おもっ....」
いけないこともないがなにぶん量が多い。
少しだけ困っていると後ろから救いの声が聞こえた。
「手伝う。」
振り向けば少しだけ恥ずかしそうに立つ北浜の姿。
何だかそれだけで可愛いなんて思ってしまう。
「わり、頼めるか?」
こくりとうなづいて俺の手から何冊かファイルを抜き自分の手に持つ北浜。
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