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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第6章 アパタイト

Satoshi side

智「ニノ,立てる?」

そう言って手を差し出すと
起き上がろうとして

和「…っいた…」

腰を抑えたから

智「ちゃんと掴まってろよ」

首の下と膝の裏に腕を回して
俺より少し小柄なその躰を抱き上げた

和「ぅわっ…」

びっくりして一瞬腕の中で
大きく動いたけど
すぐに状況を理解したのか
ニノの腕が首に回った

ニノを浴室に降ろして
シャワーを手渡して

寝室の片付けに戻った


ぐちゃぐちゃになったシーツを変えて
脱ぎ散らかされた服を纏めて

無駄にベッドメイキングしたりして

…落ち着かない

冷蔵庫から水を取ってきて
思考を落ち着けたくて一気に
冷たい液体を体内に流し込んだ

智「…はぁ…」

最中のニノの声,吐息,表情
全てが頭の中で浮かんでは消える

今までのどの行為より
満たされたセックスだった

こんなの間違ってるのかもしれない

でも“身も心も”って
こういうコトなんだ,と思う


和「大野さーん…腰痛い…」

浴室から声が聞こえて
ニノを寝室まで運んで

俺も軽くシャワーを浴びて
ニノが寝息を立てているベッドに横になった

隣にある温もりを抱き締めると
何故か心が落ち着いて

そのまま腕の中に閉じ込めたまま瞼を閉じた


誰にも言えない秘密の共有

この日俺とニノの間に

秘密の架け橋ができた



* To be continued ....

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