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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第14章 クリスマスローズ

Jun side

効いてるのか効いてないのか
それすらもよくわからない鎮痛剤を飲んで
ソファに沈み込む


数日前
翔くん司会の大型音楽番組に出たときに
長瀬くんの左腕に怪我を負わせてしまった

松本,と俺を見つけて声をかけてくれた長瀬くん

挨拶をしながら近寄った時に
足に機材のコードがひっかかって

転びそうになった俺を助けてくれた長瀬くんの左腕に機材が倒れてきた

幸いにもTOKIOの出番は終わった後だったから
すぐに病院に行けて

左腕の骨にヒビが入っていると診断結果が出た


後日謝罪に行ったとき
大丈夫だから,と
もう気にするな,と
笑顔を向けてくれたけど

何度見舞いの品を持って謝罪に行っても

痛々しく固定された腕を見て
申し訳なさは募る一方で

どうしたらいいのかと悩むうちに
躰は疲れてるのに眠れなくなって
そのせいか最近頭が痛くて

仕事も上手くいかなくなってきた

でも自分が全ての原因だから

俺がみんなに迷惑かけてるから

誰にも相談することなんてできない



携帯を開いて

潤「はぁ…」

無意識にため息が零れる

今日の翔くんからのお誘いはどうしようか…

会いたい,けど会えない…

翔くんにこれ以上迷惑はかけられない…

何度も返信を打とうとしたけど
結局返事を返さないまま
携帯をテーブルに戻した

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