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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第14章 クリスマスローズ

Sho side

結局20時を過ぎても連絡はなく
電話にも出ない

スケジュール的には
もう家に帰ってるはずだけど…

とりあえず〔今から行く〕とだけ連絡して

自分の車で潤の自宅に向かった

家に着くまでの間にも返信はないし
インターフォンを鳴らしても出ない

…合鍵は…持ってるけど…

許可なく使ったことは無い…

悪いと思いつつ
やっぱり心配の方が大きくて
ごめん…と謝りながら
合鍵を使って中に入った

翔「潤?…いる?」

玄関で声をかけても
返事がない


玄関には脱ぎっぱなしの靴が…
潤には珍しく,転がってるから
家にいる可能性は高いけど…

翔「入るよ…?」

返事のない家の中に
声をかけながら
リビングへと足を進めた

いつも潤が寛いでる
ソファとテーブルはさっきまで
そこに潤がいたみたいに
携帯や飲み物も置きっぱなしで
市販の薬の箱も転がっていた

…鎮痛剤…?

寝室にも姿は無くて
どこにもいない…

でも携帯も置きっぱなしだから
連絡することもできずに
その場で待つしかなかった

どこか…探しに行こうか…
そう思った頃

玄関の開く音がした

翔「潤??」

玄関に行くと
潤が俺を見て一瞬固まって…
でもすぐに笑顔を見せた

潤「あ…来てたんだ…」

笑ってるけどほとんど視線を合わせない

翔「勝手に入ってゴメン…返信ないから心配で…」

潤「あー…ゴメンね…携帯忘れちゃったんだ」

潤はコンビニ袋を手に
俯き加減で笑みを浮かべて
俺の前を通り過ぎて行った

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