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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第14章 クリスマスローズ

Sho side

翔「明日…俺ゆっくりだから
現場まで送っていこうか…?」

熱い湯船の中で
熱い潤の躰を抱きしめながら
耳元で囁くと

また微かに笑いが漏れた

潤「櫻井翔が現れたら皆びっくりするよ?」

たしかに…都内のテレビ局ならまだしも
郊外の撮影スタジオに俺が送って行くのは不自然…か…

翔「じゃぁ…撮影終わったらまた家に来いよ?」

ギュッと抱きしめながら言うと
凭れていた躰を起こして振り向いた

潤「…でも…何時になるか…」

翔「何時になっても…」

戸惑い断ろうとする潤の言葉を唇で塞いだ

翔「待ってるから,帰ってきて?」

今は一人にさせたくない…
心配性って言われるかもしれないけど
少しでも一緒に居たい

潤「…ありがと…」

俯いた潤の躰をギュッと抱きしめると
また少し震えていた

翔「出よう…暖かくして寝ようね」


浴室を出てスウェットを着ると
湯冷めしないようにリビングで潤の髪を乾かした

潤「…お母さんみたい…」

ソファに躰を預けながら
潤がボソッと呟いた

翔「…メシ作れないのに?」

俺も呟くように言うと
根に持ってる…とくすくす笑う

ほんの少しでも
潤が笑顔を見せてくれることが嬉しい

ドライヤーを止めて
ソファの後ろから
潤の躰を抱きしめると

髪,ありがとう…と
躰の向きを変えて
抱きついてきた

翔「寝よっか…」

抱きしめるたびに
同じシャンプーの匂いがふわりと香る
ドキドキするような
安心するような不思議な気分だった

潤も同じように
感じてくれてたらいいな…と
心の中で願いつつ

ベッドの中で潤の躰をしっかりと引き寄せた

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