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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第14章 クリスマスローズ

Jun side

この日は午前中にメンバーで収録があって
午後から夜までドラマの撮影で…

泊まったあの日以来に翔くんに会って

翔「無理してない?大丈夫?」

そう言って2人のときに
こっそり抱き締めてくれた

その胸の中に縋りたかったけど…
言えなくて,知られたくなくて

潤「大丈夫だよ」

溢れそうになった涙を拭って微笑った


面と向かって何を言われる訳ではない

でもNGを出せば聞こえてくる
長瀬くんなら…の声

それでも
俺が怪我させたのも
長瀬くんの方が演技が上手いのも
何もかも事実だから…

何を言われても仕方ないと思ってた

だけど今日の撮影も終わりに近づいてきた頃

トイレから戻ったときに
聞こえてきた監督とスタッフの話し声

嵐ってみんな人の仕事取ってんのかな
所詮アイドルだから…
人気があれば何しても許されるんじゃないの

俺は何を言われてもいい…
でも嵐を言われるのは許せなくて

思わず感情のままに
スタッフの胸倉を掴んでた

潤「今なんつった?
アイツらはそんなことしねーよ
俺のこととメンバーは関係ねーだろ」

低い声で言い放って突き放すように掴んだ手を離した

その場にいた人達が集まってきて…

あ…と我に返った

でももう遅くて…
俺を,嵐を,非難する声ばかりが聞こえて

どうやってその場を切り抜けたのかも覚えてないけど

気付いたら夜遅いのに時間も気にせず
翔くんに電話をかけていた

翔『もしもし?潤?』

すぐに翔くんの声が聞こえて

潤「しょぉくん……助けて…どうしよう…」

震える声で助けを求めた

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