センニチコウ-変わらない愛を永遠に-
第16章 ニリンソウ
Sho side
「ところで,翔くんは知ってるの?潤の好きなヤツ」
突然出てきた話題に
一瞬動揺した
“潤の好きなヤツ”と聞いて
自分をイコールで結べなかった
でも俺以上に潤が動揺していて
ビールを零したり
顔を真っ赤にしたり
視線が泳いだり
忙しそうで…
思わず口元が緩む
「もう何年も聞いてんのに教えてくれないんだよねー」
“もう何年も”そのフレーズで
ようやく俺の気持ちは落ち着いた
“潤の好きなヤツ”が最近気になる人
という意味だったら心中穏やかではいられなかったと思うけど
少なくとも数年想い続けてるのなら
ソレが俺である確率は非常に高い…
斗真の言葉を軽くかわして
潤を見るとやっぱり頬を染めて
恥ずかしそうに俺を見ていた
…可愛いなぁ…
口数の減った潤を横目で見ながら
俺は斗真と久しぶりの
プライベートな会話を楽しんだ
「翔くん今日はありがとうっ」
翔「おぅ,また俺も混ぜてよ」
もちろん,いつでも!と
斗真はいつもの愛嬌のある笑顔を見せた
潤と斗真の家は俺の家とは反対の方面
翔「じゃー,潤また明日,夕方収録でな」
手を挙げて二人と別れた
タクシーに乗り込み
行き先を告げシートに沈む
潤は…特別…
メンバーは大切な仲間…
でも斗真も大事な弟
かけがえのない存在であることに
かわりないな…と改めて感じた
タクシーを降りて
コンビニで時間を潰す
雑誌1冊読み終わりそうな頃
近くにタクシーが止まり
キャップを目深にかぶった
カッコイイ男が降りてくる
翔「おかえり,遅かったな」
マンションのエントランスで
後ろから声をかけた
「ところで,翔くんは知ってるの?潤の好きなヤツ」
突然出てきた話題に
一瞬動揺した
“潤の好きなヤツ”と聞いて
自分をイコールで結べなかった
でも俺以上に潤が動揺していて
ビールを零したり
顔を真っ赤にしたり
視線が泳いだり
忙しそうで…
思わず口元が緩む
「もう何年も聞いてんのに教えてくれないんだよねー」
“もう何年も”そのフレーズで
ようやく俺の気持ちは落ち着いた
“潤の好きなヤツ”が最近気になる人
という意味だったら心中穏やかではいられなかったと思うけど
少なくとも数年想い続けてるのなら
ソレが俺である確率は非常に高い…
斗真の言葉を軽くかわして
潤を見るとやっぱり頬を染めて
恥ずかしそうに俺を見ていた
…可愛いなぁ…
口数の減った潤を横目で見ながら
俺は斗真と久しぶりの
プライベートな会話を楽しんだ
「翔くん今日はありがとうっ」
翔「おぅ,また俺も混ぜてよ」
もちろん,いつでも!と
斗真はいつもの愛嬌のある笑顔を見せた
潤と斗真の家は俺の家とは反対の方面
翔「じゃー,潤また明日,夕方収録でな」
手を挙げて二人と別れた
タクシーに乗り込み
行き先を告げシートに沈む
潤は…特別…
メンバーは大切な仲間…
でも斗真も大事な弟
かけがえのない存在であることに
かわりないな…と改めて感じた
タクシーを降りて
コンビニで時間を潰す
雑誌1冊読み終わりそうな頃
近くにタクシーが止まり
キャップを目深にかぶった
カッコイイ男が降りてくる
翔「おかえり,遅かったな」
マンションのエントランスで
後ろから声をかけた