テキストサイズ

センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第16章 ニリンソウ

Jun side

潤「んっ…んん…はぁっ…」

重なった唇が離れて
またぎゅっと抱き締めてくれる

潤「俺は…特別?」

その躰に俺も腕を回せば

翔「特別は潤だけだよ」

髪に優しいキスが落ちてきた

潤「…また斗真と呑みに行こうね」

ふふっと微笑った翔くんが

翔「楽しみにしてる」

と髪を撫でてくれた



「「お疲れっ!」」

仕事終わり
いつもの居酒屋で斗真とグラスを合わせた

潤「最近忙しいの?」

毎週のように会ってたのに
今日はちょっとだけ久しぶりに2人で会う

「映画の撮影始まったからね」

やっぱりこの空気感は斗真とだけで
翔くんは特別な存在だけど
斗真だって俺にはかけがえのない存在だな,と思う

潤「そっか」

話を続けようと口を開いた時
ポケットの中の携帯が震えて

[これから帰るね,斗真と楽しんでおいで]

携帯を開くと翔くんからのメールで

潤「…翔くん,呼ぶ?」

この間は斗真にも気を遣わせたし,と思って聞いてみると

「翔くん来れるの!?呼ぼう!」

斗真の表情がパッと輝いた

やっぱりそれにちょっとだけ妬けるけど
この間みたいにモヤモヤはしない

[翔くんも来ない?この間の店にいるよ]

メールを返して携帯をテーブルに戻した

ストーリーメニュー

TOPTOPへ