テキストサイズ

センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第2章 リナリア

Sho side

立ってるのもしんどそうな潤だけど
必死に撮影をこなしていた

ピンの撮影が終わって次はペア

「じゃ,松本君抜けて,相葉君と櫻井君入って」

そう言われたけど

翔「すいません,先に相葉と松本お願いできますか?」

今回はセットなんかも特にない撮影だから問題ないはず…
そう思って順番を変えた

その後も,潤は休憩をはさんだら
動けなくなりそうだったから

潤の入るカットだけ
先に撮ってもらうように
カメラマンにだけこっそり頼んだ

潤の最後のカットは俺とペア
遠くにいるスタッフには隠してるけど
もうだいぶ呼吸も荒くなっていた

上を見上げて少し眩暈がしたのか
崩れそうになる躰を
俺の背中で支える
あくまで,ポーズをとるように
視線はカメラに向けたまま

「お…いいね,それ二人の雰囲気ピッタリだよ」

ポーズを変えるたび
見えない位置で躰を支える

翔「あと少しだから…頑張れ」

潤の躰の熱が支えている場所から俺に届く

最後は腰を支えてギュッと引き寄せた

チラッと潤を見るとカメラに向かって
極上の流し目を見せていた

俺の心臓はドキンと跳ねた

「はい,OK!松本君お疲れ様~…休憩挟んで相葉君と櫻井君よろしくね~」

カメラマンの声が掛かった瞬間
崩れ落ちそうになる潤の躰を
肩を組んで支えて急いで楽屋に運んだ

楽屋のソファに寝かせてタオルで汗を拭く

潤「あ…ごめ…」

上気した頬,潤んだ瞳…
汗ばんだ躰…

思わず生唾を呑む

…いや…あいては病人…

ブランケットをかけてその場を離れた

マネージャーに病院に行くように伝えてスタジオに戻った

ストーリーメニュー

TOPTOPへ