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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第2章 リナリア

Jun side

翔「潤,昨日濡れたの大丈夫だった?」

俯きかげんの俺の顔を覗き込むように
翔くんが聞いてきて

今顔を合わせたらバレる
そしてあんまり近くに寄られたら
翔くんにうつすかもしれない

迷惑かける訳にはいかないんだから

そう思って発した言葉は

潤「全然大丈夫,心配しすぎだよ」

思ってたよりも素っ気ない声になって
翔くんの瞳から逃れるように慌てて顔をそらした


頭がぼーっとして
今日のコンセプトとか話してた気がするけど
まともに頭に入ってこないまま
手渡された衣装は

薄いシャツに緩く結んだネクタイ
胸元はギリギリまで肌蹴ていて
下はスリムな黒いパンツ

雅「うわっ…松潤,色っぽーい!ってか…エロい!」

隣で騒ぐ相葉さんの声が頭に響く

鏡にうつった自分を見直すと
涙目で顔が若干いつもより赤くて

やっぱり熱があるんだろうか…

スタジオに入るとカメラマンにも

「松本君,色っぽいね!いいかんじ!」

とよくわからないけど
お褒めの言葉を貰って

「ありがとうございます…」

なんて笑って見せるけど

この格好が寒すぎて
普通に振る舞うだけで精一杯

笑って何かを話してる翔くんと相葉さんに
モヤモヤしつつも
その方が気付かれなくて有難いのも事実で

壁に寄りかかって
声がかかるまでしゃがみこんだ


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