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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第22章 グラジオラス

Jun side

俺と翔くんをイメージして
もう1体雪だるまを作っていると

潤「ぃてっ!」

後頭部にポンと何かが当たって

振り返れば

イタズラな笑みを浮かべた翔くんが
雪玉を手に笑っていた

潤「もー!今翔くん作ってるの!」

翔「俺?」

近づいてきた翔くんに
並んだ2体の雪だるまを見せると

翔「旅行の記念にココに飾っていく?」

そう言いながらカメラを構えたから
2つの雪だるまを囲むようにハートを描いた


結局ウインタースポーツをしに来たのに

山に登るたびに隅で遊んだりしてたから

スポーツらしいことはスキーしかしてなくて

でもスポーツなんてしなくたって
誰にも気づかれることなく
2人きりで過ごす時間は楽しくて

あっという間に太陽が傾いていった

翔「もうこんな時間なんだな」

潤「これがラストかな?」

そう話しながら
頂上から滑り降りたときには

青空だったはずの空が
オレンジ色になりつつあって

来た時は寒かったはずなのに
俺らも汗ばんでいた

レンタルしたものを
最後まで気を抜かないで
バレないように返却して

旅館までの道をゆっくり戻った


部屋の窓からは綺麗な夕焼けが見えて

翔「楽しかったな」

潤「またいつか来ようね」

並んでそれを見ながら

2人きりになった空間で唇を深く重ねた

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