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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第24章 アイビー

Sho side

潤『おぃ,邪魔すんなよっ』

『えー?だってそんなの入れるの??』

潤『うるさいなぁ,あっちいってろよ』

『わかった,翔くんとイチャイチャしてるね??』

潤『やっぱダメ』

キッチンから2人の楽しそうな声が聞こえてくる

嵐でいる時の潤とも
俺と2人の時の潤とも違う

子供っぽい意地っ張りな潤

唐揚げごとき…と侮って…
斗真を選べば…絶対拗ねるよなぁ…

かと言って,せっかく作ってくれた斗真のことを蔑ろにするわけにはいかないし…

どっちも選べねーよ!!

潤『絶対旨いよ,これ』

『さーねー?決めるのは翔くんだからな』

2人のやりとりをつまみに
ひとりでお酒を飲みながら
自問自答を繰り返した

潤「お待たせっ」

結局,まとまらないまま
潤がお皿に大量の唐揚げを盛って戻ってきた

翔「すげっ…」

思わず呟くほどの量

…これ,全部食える??

潤「はいっ,どっちが美味しい??」

目の前にドンと置かれた皿に苦笑しながら手をつけた

2人に見守られて食べづらい…

翔「あちっ…ぁ,うまっ!!」

前にも食べたことある
にんにくと生姜の風味がする
俺の好きな味

俺の反応に瞳を輝かせる潤

…可愛いけどさ…

翔「うーん…どっちも旨いよー」

これが本心だし…

「「それはダメ!!」」

両側からステレオで言われた

…どーしたらいーのよ,これは…

ふと斗真と目が合うと
噴き出すのを堪えながら
軽くウィンクされた

…あー,もー…ごめんね…

心の中で謝って

翔「やっぱ,こっちかな,俺の好きな味だから」

潤の作った唐揚げをもう一つとって口に運んだ

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