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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第26章 キキョウ

Jun side

翔くんの上で揺らされるうちに

微かに感じてた頭痛が激しくなってきて

与えられる快感を意識しても
痛みに耐えられなかった

翔「潤…?大丈夫か…?」

耳元で翔くんの声が聞こえる

大丈夫って言いたいのに

潤「はぁっ…はぁ…っ…」

荒い呼吸が邪魔して言葉が出てこなくて

翔「潤?聞こえる?」

聞こえてるよ,と伝わるように

首に回した腕にきゅっと力を込めると

安心したように息を吐く気配がした


ナカに感じる翔くんのモノは
まだ時折脈打ってその存在を知らせている

シたいって言ったのは俺なのに
結局体調を悪化させて迷惑かけて…

翔くんの躰に凭れたまま
涙が零れる


翔「ちょっと躰動かすよ?…とりあえず横になろ?」

背中を支えられながら
躰をシーツの上に倒してくれて

潤「…ぁ…んっ…」

その動きでナカにあった翔くんのモノが
抜けていった

頭が痛いと途中で中断を求めたのは俺なのに
翔くんと離れるようなそれが淋しくて

余計に涙が溢れてくる

翔「加減できなくてごめんな…?」

翔くんは悪くないのに
謝ってくれるのが申し訳なくて

潤「はぁ…っ,ごめ…なさ…はぁ…俺がシたいって…言ったのにっ…はぁ…っ…」

ようやく少し呼吸が落ち着いてきたから

髪を撫でてくれる翔くんの腕を握りしめて

涙を零したまま言葉を紡いだ

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