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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第32章 ルビー

Kazunari side

…ムカつく…

だから.色んなことを無視して
ゲームで気を紛らわせた

智なんか知らないっ

…て思うけど

智が俺を気にしてくれてるのは
なんだかホッとする…

無理矢理抱きしめられると
その温もりに躰を委ねてしまったた

…でも…

智「かず…どうした…?」

って…ホントに何もわかってない

これ,説明しなきゃダメかなぁ

でも…ダメなんだろうね,きっと…

はぁ…とため息をついてから

天然っ…鈍感っ!

という想いを込めて智を睨んだ

智「かず…?」

まっすぐに見つめる瞳は優しくて
本当に虚しくなる

怒ってるの俺だけなんだもん…

和「なんで…怒んないの?」

睨むのなんてずっとは続かなくて
視線を逸らして呟いた

智「だって…選んだのは松潤だから…かずは悪くないだろ…?」

なんでそんなこと聞くの?とキョトンとした顔で答えていた

和「そういう問題じゃ無くない…?俺があんな風に触られて、嫌じゃないの?」

…自分で言っててバカみたいだな…って思うよ…

思うけどさ…

智「でも…仕事だろ…?」

そんな淡白な答えしか返ってこない…ってなんなの…?

和「あーそー…もーいーよ…ゲームするからどいて…」

躰に回る手を振り解こうとすると
力任せに抱きしめられた

智「怒るなよ…だって…やめろって言ったって…あそこでやめられないだろ…?仕方ないじゃん…」

和「そうですよ?…その通りですよ。だから、別に怒ってませんから。離し……っ…」

解こうと掴んだ手を
逆につかみ返されて

そのまま唇を塞がれた


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