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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第36章 サボテン

Sho side

潤「はい…あ,それは大丈夫です……ありがとうございます…」

家に着くとすぐに事務所から
お互いの携帯に連絡がきた

萩原さんに「仕事ができなくなる」
と言われて

潤はずっと心配していたけど

どうやら仕事ができなくなったのは
萩原さんの方で…

改めて事務所の力に感謝した

潤「よかった…」

電話が終わると潤が俺の傍に来てくれる

それだけで,もう十分だった

翔「潤…ごめんな…」

謝ると首を振る

潤「もう謝っちゃダメ…俺が謝ったら翔くん困るでしょ?」

翔「だって,潤は悪くないから…」

潤「翔くんだって悪くないよ…だから,もう謝るのやめよ?」

笑って抱きしめてくれた

翔「ありがとう…」

潤「それも,俺のセリフ…」

翔「潤が俺を守ってくれたんだよ…」

潤「翔くん,助けに来てくれたでしょ?かっこよかった…ヒーローみたいだったよ」

潤が,ちゃんと笑ってる…
だから…もういいか…

そう思えた

もちろん,後悔とか
自分を許せない気持ちはあるけど…

それでも,潤が俺の傍で笑ってくれるから…

それで十分…

これから…もっともっと…大事にしていけばいい…

ちゃんと守れるように…

翔「躰は…?何かされた?」

聞くと,俯いて首を振った

潤「翔くんが助けてくれたから何もされてないよ…」

見られちゃったけどね…と悲しそうに笑った

翔「一人にしてごめん…」

潤「だから,謝らないって約束したでしょ?」

少し頬を膨らませて顔をあげた

翔「潤…潤に触りたい…」

あげた頬に両手を添えると
少しだけ顔を赤らめて

潤「うん…俺も…翔くんに触りたい…」

そう言って肩に顔を埋めて
背中に温かい手が添えられた

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