センニチコウ-変わらない愛を永遠に-
第36章 サボテン
Jun side
そんなに長くない距離だけど
怖かったからか
安心したからか
時折フラつく足元を翔くんが支えるようにして歩いてくれる
途中仲良い芸人さんに会って心配されて
翔「潤が足捻っちゃって…」
翔くんが誤魔化してくれた
でも
足元は覚束無いけど
気持ちは昨日より全然落ち着いていた
翔くんが来てくれたから…
不謹慎だけど
俺のためにあんなに怒ってくれて嬉しかった
楽屋で荷物を取って
…今日はもともと翔くんと終わりが一緒だから
1人で帰るとマネージャーに伝えてあったから…
そのまま翔くんの車に乗り込んだ
翔「潤…」
いつものように運転席から伸ばされる腕
潤「翔くん…ありがとう…」
そこに身を寄せて背中に手を回すと
耳元で翔くんがホッと息を吐いた気配がした
頬を包まれて視線を絡めてから
ゆっくり唇が重なる
翔「ごめんな…潤…」
泣きそうな声が聞こえて
もう1度俺からキスをした
潤「謝らないで…?助けてくれてありがとう…」
もう“ごめんね”を言い出したら
俺も謝っても謝りきれないから…
だからその言葉は飲み込んで
潤「帰ろ…?」
そう言うと
翔「うん…家でゆっくりしようか…」
サイドブレーキの上で手が繋がれて
車がゆっくり翔くんの家に向かって動き出した
そんなに長くない距離だけど
怖かったからか
安心したからか
時折フラつく足元を翔くんが支えるようにして歩いてくれる
途中仲良い芸人さんに会って心配されて
翔「潤が足捻っちゃって…」
翔くんが誤魔化してくれた
でも
足元は覚束無いけど
気持ちは昨日より全然落ち着いていた
翔くんが来てくれたから…
不謹慎だけど
俺のためにあんなに怒ってくれて嬉しかった
楽屋で荷物を取って
…今日はもともと翔くんと終わりが一緒だから
1人で帰るとマネージャーに伝えてあったから…
そのまま翔くんの車に乗り込んだ
翔「潤…」
いつものように運転席から伸ばされる腕
潤「翔くん…ありがとう…」
そこに身を寄せて背中に手を回すと
耳元で翔くんがホッと息を吐いた気配がした
頬を包まれて視線を絡めてから
ゆっくり唇が重なる
翔「ごめんな…潤…」
泣きそうな声が聞こえて
もう1度俺からキスをした
潤「謝らないで…?助けてくれてありがとう…」
もう“ごめんね”を言い出したら
俺も謝っても謝りきれないから…
だからその言葉は飲み込んで
潤「帰ろ…?」
そう言うと
翔「うん…家でゆっくりしようか…」
サイドブレーキの上で手が繋がれて
車がゆっくり翔くんの家に向かって動き出した