テキストサイズ

センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第37章 アンスリウム

Sho side

黒猫はゆっくり歩みを進めて
俺に近づいてくる

俯いた頭に耳がぴょこぴょこと揺れる

尻尾は垂れて白い脚の間でくねくねと撓る

時々,ちらっと視線が上がって
光る瞳が俺を捉えた

かとおもうと,ぱっと俯いて
顔を赤く染めた

ベッドに座って黒猫が来るのを待っていると

それに気づいて,早足で俺の足元まできた

翔「ふふ…良い子だったね…おいで…」

抱っこしようとすると
ギュッと腰に抱き着いてきて
いたずらっぽい瞳で俺を見上げた

その瞳にゾクッと痺れが走る

翔「…どうしたの?」

さっきまで恥ずかしがってたのに…

ドキドキするのを隠して
平静を装って笑って聞くと
そのままの笑顔で俺を見て

肉球でポスポスと俺の膝を叩いた

潤「ちょうだい…?」

ぶわっと躰中の熱が中心に集中して
頭が真っ白になる

ヤバイ…

潤「翔く…?…って,ちょ…うわっ…」

抱っこして持ち上げて
半ば強引にベッドの上に押し倒した

両手の肉球を掴んでベッドに縫い付けて

ふさふさの黒猫を白いシーツに押し付けた

翔「おまえ…反則…」

潤「え?なに…が?」

翔「…にゃぁ…だろ?」

抑えつけたまま唇を塞ぐ

いつもの潤も可愛いけどね…

ヤバイ…破壊力ありすぎる…

めちゃくちゃにしたい…

潤「んんっ…ん,ぅ,く…はぁっ…翔く…苦し…んんっ」

息を吸う暇も与えないくらいに
口の中をめちゃくちゃに貪る

潤「はー,はー…ぁあっ,や,待って…んぁっ…」

息の上がった躰に
休む間もなく舌を這わせた

翔「…にゃぁ,だってば…」

抵抗しようと身を捩るのを
躰で抱きしめるように抑えて
耳元で囁きながら

長い尻尾を
あらわになっている肌に
するすると滑らせた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ