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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第42章 フリージア

Sho side

玄関のドアに凭れたまま
胸の中に顔を埋める潤を
強く抱きしめた

翔「そーだよ?俺は潤だけのモノだよ?」

髪を撫でながら耳元で囁くと
潤も強く抱きしめ返してくる

潤「気安く触らせちゃダメ…」

翔「ん…ごめん…」

一応,素直に謝った

挨拶程度だし…もう何年も
一緒に仕事してたりするから
あのくらい許してほしいんだけど…

潤「皆,翔くんのこと好きすぎるんだもん…」

でも,それは潤もわかってるだろうし

こんな風に嫉妬する潤は可愛くて
愛されてるな…なんて嬉しくなる

翔「そぉか?」

潤「そーだよ!……って,何笑ってんの?」

勢いよく顔をあげた潤が
俺の緩んだ表情を見つけて眉をひそめた

翔「ん?いや…可愛いな,と思って」

俺も酔ってるから,ふわふわする思考で
思わず思ってたことをそのまま言うと
みるみる潤の頬はふくれていく

潤「可愛くないしっ…てか聞いてた?……もういいっ」

バッと離れて靴を脱いで
そのまま俺を置いてリビングへ入って行った

あー…やべ…怒らせた?

だって…可愛いんだよなー…

自分も靴を脱いで潤の後を追った

リビングに入ると
潤はもうコートを脱いで
キッチンでカチャカチャと何かしていた

翔「じゅん~?怒ってる?」

潤「別に」

あー…怒ってる…

翔「じゅん?ちゃんと聞いてたよ?」

キッチンに立つ潤を後ろから抱きしめて
ゆっくり伝える

翔「皆は関係ないだろ?俺は潤しか見てないし,愛してるのは潤だけだよ?」

黙ったままだけど作業の手が止まって
少し耳を赤くして俯いた

やっぱ…可愛い…

翔「風呂…いれるから一緒に入ろ?」

わざと耳元に唇を寄せて囁いてから
抱きしめていた手を放しキッチンを出た

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