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猫になりたい

第1章 君がいない

翔side

疲れたカラダを引きずりながら家路に着く。

あれからキミがいる霊園の近くに引っ越したんだ。
キミがもういないということ
ほんとはずっと前から知ってるのに…


玄関の扉を開けても、灯は漏れない。
薄暗い部屋の中。

『ねえ、一人で寂しい?』
僕?僕は寂しくて壊れそうだよ。
『大丈夫?』
じゃないよ…

ソファに座り窓の外を眺める。
あ…
ナガレボシ…

「もう一度だけ会いたい」

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