テキストサイズ

猫になりたい

第8章 時間切れ

智side

もどかしいよ…
こんなに近くで愛を伝えてるのに

神様が、もう時間だと、僕に告げる。

大きな白い手が
愛しい人から僕を無理やり引き剥がすように
キミの腕からすり抜けて行く。


神様、僕はコトバを伝えたいの。
どうすれば伝わる?

哀しい眼をしたキミ。

こんなに綺麗なキミを傷つけたのは僕。

神様がキミから引き離す瞬間
思わずキミの腕を引っ掻いていた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ