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猫になりたい

第7章 小さな痛み

翔side

小さく鳴いたあと
僕を見上げて哀しい眼をする。

コイツがキミだったら…

っと思った瞬間
僕の腕を引っ掻いて腕からすり抜ける。

抱いていた腕から温もりが無くなり
代わりに小さな痛みを見た。

再び顔を上げると
もう
キミの姿が消えて
また僕はひとりぼっちの夜に包まれた。


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