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過激BL短編集

第11章 夕焼けよりお前のほうが…綺麗だよ(完全タイトル詐欺)

「ああ、でも綺麗だねー。夕焼け」

カーテンを開けて、直哉が真下を見る。
「馬鹿!夕焼けは上!」

それに俺が突っ込んで二人で笑う。そんな日常。

「でもほんとに綺麗じゃない?今日のは格別に」

秋の空は高くて澄んでいる。
直哉の住むマンションは高層マンションだから、見晴らしもいい。

「ええ、でもさぁ…。お前のほうが綺麗だよ?」
「えっ」

思わず広角が上がってしまう。

「ばーか、そんなロマンチックなこと本気で俺が言うわけ無いじゃん!」

直哉が俺を指差してケラケラ笑う。

「嘘でも嬉しかったからいいし!!!」
「なにそれ可愛いんだけど」

たまに暴言を吐いたりするけど、俺がそっと手を握っても払ったりはしない。
そんなところが好き。

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