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過激BL短編集

第13章 王子様はキャラ作りが大変なの(´;ω;`)

ドアが閉まった瞬間普通の顔に戻る。

「ほんと演技上手いよな」

「演技?…自分でも演技かどうかわかんなくなってきた。習慣になってるからさぁ」

国民たちは俺のことをドSイケメン王子だということにして、妄想を楽しんでいる。ということも耳にしたことがある。

「なんでそんなに無理すんの?」
「無理?」

無理は…してない。

「演技上手いからみんな気づいてないかもしれないけど、今すごいしんどそうだよ?疲れきってる」

最近ゆっくり休む間もなかったし、類がいなかったから。
「それは父上にたくさん仕事を任されるようになったからだよ」

「体壊す前に、無理矢理でもちょっと休めよ。俺がなんとかしてやるよ。こっちおいで」


確かに休みたい。でも俺が休めば国に影響が出る。
何が起こるかわからないし。

そろそろと類のもとに歩いていく。

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