過激BL短編集
第16章 甘えたい彼氏
「気持ちいいねっ…くっついてするセックスっ」
できるだけ悠太に体をくっつけて腰を振る。
「ずっとっ…くっついてたいっ…離れっ…ないで…」
悠太が細い腕を伸ばして僕を強く抱きしめる。
胸がぐっと締め付けられて、何故か涙が出そうになる。
「ねぇ、俺のこと好き?」
「当たりまえっ…じゃん…」
悠太が照れ臭そうに目をそらす。
「うん。知ってた」
腰を動かすのを一旦やめる。
「なんで聞くの」
悠太がクスッと笑う。
「確かめないと不安になるじゃん」
「じゃあしゅんたは?俺のこと好き?」
「好き…」
「俺は不安にならないけどね。しゅんたが俺のこと好きなの、わかってるし」
悠太が少年の様な笑顔で笑う。
「ねぇ、しゅんた真っ赤(笑)」
「うるさい」
キスで口を塞ぐというなんとも古典的で恥ずかしい方法で黙らせるけど、更に顔が赤くなってしまった。