過激BL短編集
第7章 淫語♡H♡
「彩人さん、僕達もう半年になりますね」
僕の彼氏の久留米彩人は音楽仲間の先輩で4つ上。
僕が音楽をしていた頃はよくお世話になってて、辞めて仕事を始めてからもよく面倒を見てくれていた。
彩人さんは、ずっと音楽をやっていて、そこそこ売れているバンドのベースだ。
「そうだなぁ、知り合った時はお前あんなに幼かったのに、もうおっさんじゃねぇかよ!」
「やめてくださいよー、そんなこと言い出したら彩人さんもう27ですよ!僕よりおっさんですよ!」
「ごめんごめん、でももう知り合ってから五年経つぞ?はやいもんだなぁ」
「そうですね、でも五年のうちに彩人さんがデビューするなんて思ってもなかったですよ、僕。それで2年であんなに売れるだなんて…僕もあのまま音楽やってたらどうなってなんすかね」
僕はバンドのギターボーカルとしてメジャーデビュー手前まで登り詰めた。しかし、ドラムが突然バンドを辞め、次第に仲間意識が薄れて解散に至った。
ソロじゃ生活も苦しくて売れなくて、若かったから普通の仕事に就いた。
「おれも正直びっくりしてるよ。まあでもお前そこそこ金持ちなんだし、良かったんじゃない?今更考えたって結論なんか出ねぇよ!
純、明日も朝から仕事だろ?早く帰ってちゃんと寝ろよ」