痴漢
第1章 1
私は答えず、ただただ、続きを待った。
待ってる私を見てニヤつき彼は後ろから抱き寄せた。
そして、服の中に手を入れて
すー…と滑らすように肌を撫で、そしてブラ越しの胸に手を当てた。
でも、焦らすようにか、なかなか手を動かしてくれない。
(はやく、はやく…)
続きを早くして、と心で何度も言った。
それが伝わったのか、ブラ越しから、ゆっくりと揉みはじめた。
「んぁ…っ」
この人、上手い。
揉み方が今までされた中で一番上手い。
気持ちい…。
もっと、もっと……
私が彼に寄り掛かるようにした途端、それが合図に彼はブラを上に上げた。
人差し指で弧(こ)を書くように撫でる。
だけど、決して、触れて欲しいピンクの突起には触れてくれない。
彼は焦らしてその様子を見るのが好きらしい。