テキストサイズ

にじいろ。

第6章 俺達の夏。

8月8日。

今日から2泊3日で海だ、海!
いや、メインは海じゃなくて。
そう、かずの合格祝いだ

『12時半に迎えの車が着くから』
と、翔ちゃんに言われてる。




和也「なんか緊張する…」

雅紀「なんでよ(笑)」

和也「旅行も海も初めてだし」


そうか。
そうだったね。


雅紀「これからいっぱい思い出作ろうな?」


和也「…うん」

恥ずかしそうに笑った



和也「皆にホント、感謝だね…
智くんは仕事の調整してくれて
翔くんも、塾の講習わざわざ日にち変更してくれたんでしょ?」

雅紀「そうだね
潤はデートオールキャンセルだってさ(笑)」

和也「恐縮です…」

雅紀「かずの合格を話した時
みんな口を揃えて
『お祝いしよう!』
って言ってたからね♪
みんなも楽しみにしてるんだよ?
目一杯楽しもうね!
俺と一緒なら楽しさは二倍だよ?」




俺と一緒なら。

悲しみや痛みは 二人で半分こ

喜びや幸せは 二人で二倍



どうせ涙を流すなら
冷たい涙より
温かい涙を流して欲しい


だって
俺たちはまた出会えたんだから。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ