テキストサイズ

にじいろ。

第6章 俺達の夏。

かずが居る。

その安堵感は
欠けたパズルのピースが
ピタッと嵌ったみたいな感覚で。



雅紀「お帰り」

和也「ん。ただいま♡」


ほらね。

ひとたび両手を広げれば
俺の胸の中にすっぽりと収まるんだ




雅紀「制服、いつ出来上がるって?」

和也「二週間後だって」

雅紀「早く見たいな、かずの制服姿」

和也「ふふっ。俺も早く着たい」


壁に掛けてある俺の制服を
かずがチラッと横目で見る


和也「まーくん、モテるでしょ?」

雅紀「うーん…




それなりに?」



ー ドカッ ー





見事なボディーブローをお見舞いされた



雅紀「…ナイス…ボディーブロー……」

和也「あー、もう知らない。
勝手にモテてればッッ!!」



怒らせちゃった。

俺の片割れさんは
ヤキモチ妬きなとこまでおんなじだ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ