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にじいろ。

第6章 俺達の夏。

現地に着くと
パラパラと釣りを楽しむ人達が数人居て
そこに紛れて智くんが釣りを始めた


俺は見てるだけ。



10分経過 ー




釣れない…。




20分経過 ー




釣れない…。






翔「もう、買うのでよくねぇ?」

せっかちな俺はそう言ったけど
智くんは笑ってるだけで。



つーかさ
構ってくれないからつまんないじゃん?
久しぶりにこんなにゆっくり出来るのに。
しかも二人だけで。

なんかさ、もっとこう…ラブラブした感じのヤツとかさ?
ない訳?
って思うの



智「掛かった!」

翔「え!マジで!」



竿を引く智くんの手が
あまりに綺麗で
見惚れてしまった



智「翔くん!網!網!」

翔「…あっ!網ね!」



ごめん、智くん

俺、魚どころじゃなかった(笑)

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