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にじいろ。

第10章 悪魔なアイツ。

井ノ原「ほら!自己紹介の途中だから取り敢えず席に着け!」


トウマと呼ばれる生徒が
渋々席についた

めっちゃニコニコして俺を見てる


知り合いか…?
いや、見たことないよな…



井ノ原「すまないね。続けて」

和也「あ、はい。
都立喜多川高校から転校して来ました、二宮和也です。
よろしくお願いします」



『喜多高だって』
『凄ぇな』

教室がザワつく


井ノ原「ほら、みんな!拍手!」


俺はペコリと頭を下げた


井ノ原「じゃあ…席は…」


斗真「先生、先生!ココ、空いてる」


ニコニコして自分の隣のスペースを指さした


井ノ原先生が
『そこでいいか?』と目で合図するから
軽く頷いた


トウマって奴が
教室の隅にあった使われていない机と椅子を運んでくれて

『ありがとう』
と言ってそこに座った

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