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にじいろ。

第11章 天使と悪魔の Gimmick Game。

〜 雅紀Side 〜



雅紀「明日、どーする?」

和也「行くよ。
でも朝から予定があるから、俺は現地集合になるよ。
ごめんね」

雅紀「そっか…。ん。わかった」



明日はStormのライブがある


三週間前
スタジオでkazと会ってから
かずは『自主練』と称して毎日の様に
カラオケだとかスタジオだとかに
歌の練習に行っていた

一緒に行きたいって言っても
絶対に連れてってくれない
『なんでそんなに詰めて練習してんのさ?』
って聞いても
『アイツに負けたくないから』
それしか言わなくて
帰りも遅い時は21時とかだったりして。


雅紀「愛が足りない…」

和也「愛は溢れる程あるよ?」

雅紀「証明が足りないよ!」

和也「だからぁ。それは俺の台詞なんだってば」

雅紀「最近言ってるの、聞いたことないけど?」

和也「お疲れなんですよ…オッサンなんで」

雅紀「まだ16じゃん!お子ちゃまじゃん!」

和也「まーくんだって16じゃん!」




こんなくだらない言い合いするくらいならさ
ギュッてしようよ?


愛が足りない。

かずが足りないよ。

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