テキストサイズ

にじいろ。

第11章 天使と悪魔の Gimmick Game。

和也「寂しい思いさせてごめんね」

かずが、俺をふわりと抱きしめる
俺より10cm近くもちっちゃいくせに。
年下のくせに。


寂しいのは本当で
気付くといつも
俺からかずに引っ付いてる

無下にされることはないけど
甘えたなかずが好きなんだけどなぁ…

なんだか立場が逆転しちゃったね



雅紀「かず?」

和也「んー?」

雅紀「キス…」

和也「キスが、何?」


うー…。


雅紀「して?」

和也「何を?」

雅紀「だからーーーー」


かずがクスクス笑う
なんだよ、その余裕!
イラッとするんですけど!


雅紀「キスして」

和也「喜んで。」


愛でるように
髪を優しく撫でて
そっと引き寄せてキスをしてくれる

チュッ
と音を立てて。


雅紀「それだけ?」

和也「明日、朝早いからね」



なんか、俺
おあずけ食らってる犬みたい。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ