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にじいろ。

第12章 慟哭。

次の日も
次の日も
LINEは未読のままで


翔くんに
『大丈夫?』
と聞けば
『何がだよ(笑)』
と茶化して返ってくるだけで。




明日は土曜日。
やるか…

やるしかないでしょ





その日
学校が終わると、いつもの駅を通り過ぎ
智くんの家の最寄りの駅で降りた



智くんが帰るまで
ここで待ち伏せてやる。

智くんの家の玄関の前に腰を下ろし
途中、コンビニで買ったパンを噛りながら
智くんの帰りを待った


肌寒ぃーな…
頑張れ、俺!








眠ぃー…な……




意識がそこで途絶えた。












「…せん」


肩をトントンとされて

…んー………俺、寝てたんだ




潤「…あ”?」

眠気眼で声がする方をジロリと睨んだ



目の前には女の人が立っていた


潤「うわっ!」


「もしかして智のお友達?」

潤「あっ、すみません!
そうです。松本と言います。
あなたは…?」


「智の姉ですけど…。」



お姉さん…?

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