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にじいろ。

第12章 慟哭。

智「ここ来て?」


翔くんをベッドに座らせて
肩を引き寄せた


智「心配かけて…寂しい思いさせて…ごめん」

翔「…ん。」



智「言葉が足りなくてごめん」

翔「…うん。」



智「ボーッとしててごめん」

翔「うん。」



智「こんなオイラでもいいですか?」

翔「うん。」



智「じゃあ結婚しよっか」

翔「うん。





えぇぇーーーーぇ?!」





『絶対「うん」て言うと思った』
って笑ったら
『アンタ最低だよ!』
って翔くんも笑った




この笑顔が好きなんだ
ずっとこの笑顔のまま側にいてよ、翔くん。







好きだよ。








もう一度引き寄せて
そっと唇を重ねた







智「好きだよ」
翔「好きだよ」







二人の声が重なった。

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