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にじいろ。

第13章 迷宮ラブソング。

〜 雅紀Side 〜



和也「ごめん。今日もバンド練習あるって」


学祭に向けて
かずのバンド練習の回数が増えて
時々は俺も練習を見に行くんだけど
流石に毎回ってわけにはいかなくて。

潤はデートだって言うし
今日は一人で帰るとするか…


雅紀「わかった。頑張れよっ」

かずの頭をクシャッと撫でて
背中を見送った




たまには寄ってみるか。
中学の時、よく通った駅前のCDショップに立ち寄った。

なんかいいのあるかなー?
店内を物色していると
おっ!懐かしい!
ブルーハーツ。
昔よく聞いたな…




「雅紀?」


え?


名前を呼ばれて振り返ると
そこには中学の時の同級生、高橋杏奈がいた


雅紀「杏奈じゃん!久しぶりだね!どしたの?」

杏奈「どしたの?って、
ここに居るんだからCD見に来てんでしょ。
相変わらず天然君だね、雅紀は」



杏奈は
女子が苦手な俺が唯一、仲良くしてた女の子で
可愛い顔してるのに性格はサバサバしてて
俺より男らしくて。


雅紀「杏奈は変わってないねー、その毒舌」

杏奈「はぁ?全然毒舌じゃないし」


『変わってないね』
なんて言ったけど
あの頃より随分女の子っぽくなったな。
なんて思っていた

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