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にじいろ。

第13章 迷宮ラブソング。

杏奈「バスケ、まだやってんの?」

雅紀「1年の時はやってたけど今はやってないよ」


杏奈「そっか。
アンタ、バスケやってる時だけはカッコ良かったのに。」

雅紀「『だけは』ってなんだよ、『だけは』って!
杏奈は?」

杏奈「あたしはまだやってるよ」




杏奈は当時、女子バスケ部のキャプテンで。
杏奈に憧れる後輩の女の子が数多くいた。


雅紀「相変わらず女子にモテてんの?」

杏奈「女子校ですから♪」


得意そうにドヤ顔する杏奈を見て
やっぱり変わってないな、ってちょっと嬉しかった




杏奈「翔くんと…潤は、元気にしてんの?」

雅紀「うん、二人共元気だよ!」



杏奈「…そう。」



雅紀「杏奈?どした?」



杏奈「ううん。なんでもない。元気なら良かった」




ここじゃなんだし、折角久し振りに会ったんだからと
俺たちは近くの公園のベンチに向かった

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