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にじいろ。

第1章 出逢いは突然に。

母さんの声に気付いた『その人』は
ソファーから立ち上がり
俺の方に振り返った

次の瞬間





ファッ?!

ちょ…!何っ……?!




「まーくん、久しぶり!

会いたかった…!」





ま、まーくん??

え…?




細い腕にギュッと抱きしめられて
突然の展開に思考停止する、俺の脳みそ。




「覚えてないの?俺のこと…」




腰に回した腕をそっと離したかと思うと
さっきとは打って変わって
悲しそうな顔をする




ドキッとした。
そんな潤んだ瞳で見つめられても困るよ

明らかに動揺する、俺。




母「やだ、忘れたの?かずくんよ?」





へっ…?かずくん…?




必死に過去の記憶を遡り
思い出そうとした






かずって、もしかして…










雅紀「かっ、かずなり?!」


声ひっくり返ってるし。

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