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にじいろ。

第13章 迷宮ラブソング。

和也「勘違いしてる」

雅紀「…え?」



和也「嫉妬したんじゃ、ない… そうじゃない…」

雅紀「かず」

和也「触んないで…」


雅紀「なんで…?」






和也「…」

雅紀「ちゃんと言って?」




和也「普通の恋愛して。
女の子と付き合ってよ。

俺みたいになっちゃダメだよ…」




お似合いだった
俺なんかより

男の俺なんかより




和也「俺を受け入れてくれて
好きだって言ってくれて
嬉しかった…
でも
こんなの間違ってる…
男同士なんて、間違ってるよ…」


雅紀「何言ってんだよ」


和也「自分の罪の大きさに気付いたんだ…
なんてことしちゃったんだって思った…

戻って。

本来の道に戻って。

俺が引きずり込んだんだ
もう手を離して
俺の手を…引いちゃダメだよ」




ダメだって言ってるのに

辞めてって言ってるのに

まーくんが俺をギュッと抱きしめて。




雅紀「男とか女とか関係ないよ
前にも言ったでしょ?
かずだから好きになったんだよ?
俺が、かずがいいって言ってるんだよ?」


頭ではわかってるけど
ぐちゃぐちゃで
大きな罪を犯したって
それしか考えられなくて。

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