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にじいろ。

第13章 迷宮ラブソング。

……あーっ…だりぃ…



気が付くと
いつの間にかいつものベッドの上にいて
部屋着に着替えさせられ
髪もキレイに乾かされていた



…そうか、俺、あのまま玄関で…





俺のことなんか放っておけばいいのに。




『触るな!!』

確かに俺はそう言った



あの時の
悲しそうな顔…







ズキン








胸が痛んだ







雅紀「入るよ?」


ー ガチャッ ー



雅紀「起きてたんだ」


和也「…」





雅紀「具合どう?」

和也「…」

雅紀「勝手に着替えさせてごめん」

和也「…」


雅紀「…ごめんね」





和也「謝るようなこと、俺にしたの」


雅紀「女の子と居たの…見てたんでしょ」


和也「答えになってないよ」




雅紀「言い訳はしないよ」


ギュッと唇を噛んだ








雅紀「でも…ちゃんと言わせて?」

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