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にじいろ。

第2章 動き始めた運命の歯車。

かずは都内に住んでた

継母はヒステリックで
身体的な暴力は無いものの
言葉の暴力は日常茶飯事で
メシ抜きなんてことも多々あった

高校にも馴染めなかったけど
家にいるよりは遥かにマシで

内緒でアルバイトをして金を貯めていた
早く家から出たくて…



母ちゃんは自宅の住所を聞き出して
かずの家に単身で乗りこんだ

かずを引き取りたいと話した時
向こうの家族は拒否するどころか
どうぞどうぞという雰囲気だったって…





信じられないよ
かずは要らない子なのかよ

アイツがどんなに傷付いてるのか
わかってんのかよ?


無責任な親のせいで
傷付くのはいつだって子供の方なんだ

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