テキストサイズ

にじいろ。

第16章 君の声が聴こえる。

俺は
まーくんの目を盗んでは
『曲に合わせたステッキの可愛い振り方』
を練習した

時には休み時間
斗真の前で
翔くんから貰った万年筆をステッキに見立てて。



斗真「ニノもなんだかんだでヤル気満々じゃん(笑)」



だってさ

潤くんが
『まーにはかなりツボだと思うよ?』
とか言うんだもん。








そしてその日はやってきた

12月23日。


出演はちょうどライブの中盤だから
会場が温まって来る頃だろう。


ポンチョを着込んだら
共同の小さな控室では
何度も女の子と間違えられた

悪かったな、女顔で!!

直前まで着ないでおこう…




今回も翔くんと智くんが見に来てくれて
出演前に二人と会った時
揃いの指輪がお互いの左手の薬指にされていたのを見て
なんだか胸がジンとしたよ



智「ニノ、それ、付けてくれてるんだ?」



こないだ買ったイヤーカフスに
智くんから貰った羽根の形のペンダントトップを付けたんだ


ほら
俺、今にも羽ばたきそうでしょ?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ