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にじいろ。

第16章 君の声が聴こえる。

ピアスホールは開いてないから
カフスならいいんじゃないかと言ってくれたのは
まーくんだった


和也「うん!似合ってる?」


智「似合ってる!」
翔「似合ってるよ!」


どこまでもシンクロする二人は
まるで夫婦だ


和也「ありがと♪今日は二曲だけだけど楽しんでってね!」


二人に手を振って
俺は楽屋へと戻った



さてと。



派手なポンチョを羽織って
ステッキを手に
目を閉じる


1…2…3…!


目をパッと開ければ
二宮和也から
STORMの和也へと
チャンネルが切り替わった



一つ前のバンドと入れ替わりで
STORMがステージに立つ


まーくんどこいるんだろ?
薄暗い会場のステージ上からは確認ができなかった
当然、客席からも
俺のキュートな赤ずきんちゃんまがいの姿はハッキリ見えないわけで。




BGMがフェードアウトし
ステージに明かりが点ると
歓声が上がると共に

「可愛いーーーー!」

の声が聞こえた




あっ
まーくん見っけ!

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