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にじいろ。

第22章 Fragment love 。

翔「杏奈!」


杏奈?
どっかで聞いた気が…



あ!!



相合傘の人だ。
まーくんが中学時代
唯一仲の良かった女の人。


杏奈「あっ。翔くん!」


杏奈さんの顔にパッと花が咲いた。


翔「明けましておめでとう。」

杏奈「おめでとう。
あ。雅紀も居たんだ。」

雅紀「ちょっと!その態度、翔ちゃんと違いすぎない?」



潤「よっ。」


杏奈「…よっ。久しぶり。」


潤「おぉ。」


智くんがペコリと頭を下げるから
俺も同じように頭を下げた。


翔「おみくじ?」

杏奈「あぁ、うん。」

雅紀「何引いたの?」

杏奈「そりゃ、大吉よ。」

雅紀「持ってんねぇ」

杏奈「雅紀はどうせ凶でしょ?(笑)」

雅紀「はぁ?! 俺、中吉だし! 凶は潤!」

潤「お前余計なことゆーなよ!」


潤くんがまーくんの頭をペシッと叩いた。


杏奈「ふふっ。相変わらず仲良いんだ?」

雅紀「まぁね。」

杏奈「…そっか、よかった。」

雅紀「え?」


杏奈「あ、ううん。何でもない。
あたし、そろそろ行くね。

じゃあ。」


杏奈さんが智くんと俺に頭を下げて行こうとした。




潤「杏奈」


杏奈「…ん?」



潤「この後予定あんの?」

杏奈「…」


潤「ちょっと話さねぇ?」

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