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にじいろ。

第22章 Fragment love 。

〜 潤Side 〜



皆で近くのファミレスに入って
俺と杏奈は少し離れた一番奥の二人掛けの席に座った




潤「なんか悪かったな、無理矢理っぽくて」


杏奈「別にいいけど…」


潤「…」

杏奈「…」




ずっと、コイツに謝らなきゃって思いながら
ズルズルと3年も経ってしまっていた。



潤「あのさ

あん時、酷いこと言ってごめんな」



杏奈「…」



潤「ホントはそんなふうに思ってねーから。お前のこと」




杏奈は俺が転校してくる前から
翔くんともまーとも仲が良かった。

翔くんとは生徒会繋がりで
まーとは部活繋がりで。


俺から見ても
杏奈は翔くんを凄く頼りにしてるって感じだった。
まーに対しては
対等というか
性別を超えた仲の良さっていうか。

なのに俺には一線引いた感じで
冷ややかというか
俺のこと嫌いなんじゃねぇの、コイツって。


勝手にそう思ってたわけだけど
俺も意地っ張りだから
コイツがそんな態度な以上、コッチもそれなりにしてやろうじゃねぇの、って

そんで、酷いこと言っちまった。





その時俺は

杏奈が涙を流してるのを
初めて見たんだ。

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