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にじいろ。

第22章 Fragment love 。

雅紀「ねぇねぇ、杏奈と何話してたの?」

潤「うるせぇ。なんでもいいだろっ」


帰り道
まーが面白がって俺を詮索しようとしてる。


和也「ちょっと、まーくん!なんか気になってんの?」

雅紀「違うって!」

和也「どーだか。もー、まーくんなんか知らないっ!」


雅紀「ちょ、かずぅ…」


ヤキモチを妬くニノと
それに焦る、まー。
そんな二人の後ろ姿を苦笑いしながら眺めていた。



翔「良かったな、潤。杏奈と和解出来て」

潤「良かったっつーか、なんつーかね」


翔「チョコのお返しも出来たし?」



…翔くんは知ってたんだ、杏奈の気持ち。



潤「三年越しでね」



智「ねぇ、潤くん。
やっぱり翔くんて昔からモテてた?」

潤「そりゃあ、もう。
イケメンだし、優等生だし、生徒会長だし?
バレンタインの時なんか山のように…」

翔「ちょ!もういいだろ、そんな昔の話!」


智「妬いちゃうなぁ、俺。」


翔「えっ?! 智くんでも妬いたりするの?!」

智「ふふっ。さぁ、どうでしょう?」


翔「えー…」




恋は甘くて苦い。
まるでチョコレートみたいに。



潤「ごめん。
俺、ちょっと斗真んとこ寄ってくわ。
お先!」


あの二組を見ていたら
なんだか無性に斗真に会いたくなった。

待ってろよ、斗真!
今から会いに行くぜ!!


後悔の種を残さぬように
愛の欠片を取りこぼさぬように。

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