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にじいろ。

第24章 サクラ咲ケ。

〜 和也side 〜



雅紀「あ"ぁぁぁーーーー
短過ぎるんだよ、冬休みがさぁ!
どーすんだよ、これ…」


勉強机に突っ伏して
まーくんが項垂れてる。


和也「計画性の無さ。その一言に尽きるね。」

雅紀「ちょっと冷たくない?」

和也「甘やかしたらまーくんの為になんないでしょ?
いいから、早くやっちゃいなさいよ」



出された課題が終わらず
それを『冬休みが短いのが悪い!』
みたいに言ってるけど
キッチリ2週間あったからね?


雅紀「翔ちゃんに教えてもらおうかなぁ」

和也「だーめ。翔くんは今日は智くんと一緒でしょ?
写真撮ってもらうんだって言ってたじゃん」

雅紀「そうだった…。
あーあ、かずはいいよなぁ、頭良いから。
俺なんてさぁ…」


頭が良いとか悪いとか
そーゆー問題じゃないよね?
そもそもまーくんだって決して出来ないわけじゃないじゃん。


和也「そーやって自虐的になんないの。
ほら、どこがわかんないの?」


言っても、俺1年で
まーくん2年だからね?


おずおずと課題のプリントの束を差し出して
まーくんが不安げに俺の顔を覗き込む。





…あ。
コレ、解き方わかるわ。






一問だけ答えを解いてみると
『凄ぇ!』
『かずって天才?!』
デカイ声で褒め殺そうとするから


和也「丸写しダメだからね?」


釘を刺して問題の解き方をなるべくわかりやすく説明していった。




冬休み最終日。
果たしてまーくんの課題は間に合うのか?!

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