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にじいろ。

第1章 出逢いは突然に。

『紹介したい人がいる』
母ちゃんにそう言われてから3日が経ったものの
あれからその話には一度も触れてこない




日曜まであと2日…
自分の部屋のカレンダーをじっと見つめた


母ちゃん
もしかして俺に遠慮してるの?
態度に出ちゃってたのかな…
もしそうだったら申し訳ないことしちゃったなぁ…





ー ブルブルブルブル ー

スマホのバイブが鳴った


バッグからガサゴソととスマホを取り出すと
画面には “櫻井 翔” の文字


慌てて通話ボタンを押した



雅紀「翔ちゃん?久しぶり!どしたぁー?」

翔『おーっ、雅紀!最近忙しくてさぁ、なかなか連絡できなくてごめんな!最近どうよ?潤は?元気にしてるか?』





翔ちゃんは今、有名私立の進学校に通ってる

俺の幼馴染で
子供の頃から中学までずっと一緒だった


同い年なのにしっかりしてて、頭も良くて

まるで俺達の兄貴みたいな存在だ


雅紀「俺も潤も相変わらずだよ♪
そんな事より、どうしたの?」

翔『あぁ。急なんだけどさ、日曜とかって空いてたりする?』

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