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にじいろ。

第3章 魂の片割れ。

雅紀「だ、誰にだよ?!
恋なんかしてないって!」

潤「どーだかねぇー?」

潤がニヤリと笑った


なんだよ、その意味ありげな言い方
俺が女の子苦手なの知ってるくせに…

自分で言うのもなんだけど
俺はモテてた方だと思う
潤ほどじゃないけどさ

中学の時
バスケ部の二個上の女の先輩に無理矢理迫られて
なんとなく女の子と距離を置くようになった

それ以来
告白の類は全部断ってきた

その事は潤も知ってるはず



潤「さっき俺が『恋しちゃってんの?』って聞いた時さ」

雅紀「ん?」

潤「誰かの顔が浮かばなかった?」



あっ…





浮かんだ

浮かんだよ








笑ってるかずの顔が。

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